医師によるわいせつ行為、薬物の所持・使用、診療報酬の不正請求、医師・看護師の水増し報告、医師による交通事故、窃盗事件といった医師の業務に直接関わる問題からプライベートなトラブルまでさまざまな事例をご紹介します。
医師の刑事事件に関するお悩みは、多くの医師のトラブル解決実績をもつ『フラクタル事務所』へ、まずはお気軽にご相談ください。
刑事事件を起こして逮捕されてしまった
医師が事件を起こして逮捕されてしまった場合、国家資格である「医師免許」にどのような影響を及ぼすのでしょうか。ここでは万が一逮捕されてしまった場合の刑事手続と行政手続のおおまかな流れと処分例、また大切な「医師免許」を守るためにどのような対処が必要なのか解説します。
わいせつ行為をしてしまった
医師と患者様という関係では、診療において患者様の身体に直接触れる機会が少なくありません。故意ではなかったとしても、患者様が不快に感じトラブルに発展するケースも多く見られます。わいせつ行為が発覚した場合、どのような処分が下されるのでしょうか。実際にあったケースをもとにご紹介します。
薬物を所持・使用している
医師という立場である以上、患者様に処方する薬の服用や管理について一定の裁量を持つことになります。しかし、過去には薬を取り扱うことができる医師という立場を悪用した事件も発生しており、閉院に追い込まれたケースもありました。薬品の不正な取扱いにはどのような処分が下されるのでしょうか。ここでは、医療において重要な役割を担う薬と医師の問題について解説します。
虚偽のレセプト(診療報酬明細書)を作成してしまった
医院が適切な報酬を得るためにレセプト業務は必要不可欠です。記載や確認作業は正確でなければなりませんが、医療の現場では常にさまざまな書類が行き交い、医師の目の届かないところで思わぬミスが生じることもあるでしょう。また、医師の主導により診療報酬システムを悪用した不正受給事件も発生しています。ここでは、医師とレセプトの関係についてご紹介します。
医師数・看護師数を水増しして書類を提出してしまった
医師や看護師は、医療の質を確保するため配置人数が法律で決められています。ところが、報酬金の値上げや助成金の交付など、金銭の不正受給を狙った人数の水増し報告事件も散見されます。ここでは、一般的な人員配置標準を紹介するとともに、具体例を交えて解説します。
交通事故を起こしてしまった
自動車等による交通事犯については、医師としての業務と直接の関連性がないことから、重い処分が下されるケースは多くはありません。ただし、交通事故の際に被害者に対する救護義務を怠るなど悪質な事案については、医師としての品位を欠くと判断され、刑事処分の量刑等を参考に重い処分が下されることがあります。誰にでも起こりうることですから、大切な「医師免許」を守るため、しっかりと備えておくことが大切です。
万引き・窃盗をしてしまった
医師法は、医師としての品位を損なう行為があったときは処分ができる旨を規定しています。万引きや窃盗は医師の業務に直接関わるものではありませんが、患者様やスタッフ等の信頼を欠く行為であり、行政処分の対象となる場合があります。万一の場合、速やかな対応が必要です。
医学生の刑事事件について
医学生が刑事事件を起こし罰金以上の刑に該当してしまった場合、医師免許申請書には「前科」として記載しなければなりませんので、医師免許を付与すべきかどうかの審査対象となってしまいます。在学中に、不幸にも刑事トラブルに巻き込まれた場合には、不起訴処分を目指し、一刻も早い対応が求められます。医師への道を閉ざされないよう、学生だからといって安易に考えてはいけません。